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星空LEDスキーで鹿島槍が光のキャンバスに!!

ここ最近、年末の鹿島槍でのLEDスキーや、エイブル白馬五竜スキー場さんからお誘いをいただいたLEDスノーボードなどなど、にわかにLEDナイトプレイ率が上がってきているFOORUSHですが、先日とうとう!
前々から狙っていた画を求め、深夜の星空撮影に繰り出してきました!
集合時間が23時という、それだけでも少しドキッとしてしまう過酷な撮影の始まりです。
 

スノーモービルに撮影機材を積み込むハヤトと西條さん

上の出発写真が撮られる直前、スキーに取り付けた電源ケースの中でケーブルが断線してしまい、いきなりLEDが点かなくなるトラブルがあったものの、カメラマン西條聡が半田ゴテでサクッと直してしまうという一幕が。
彼はICELANTICライダーでもあり、アクションカメラマンでもあり、カメラジグまで自作してしまうエンジニアでもあるスーパーマンです。
最近では腕に力をこめるとカメラを浮かせられるようになったとかならないとか。



写真は西條聡 Facebookプロフィールより

 
今回の撮影に使用するアイテムは、カラフルに光り輝くLEDをズラッと並べた特注スキー!
地元大町の小林キスケさんという方が、電源システムからLEDの配置、動作プログラムまで全て一人で作ってくださいました。

このスーパースキーがとにかく画になる!

こんなのとか・・・




 
こんなのとか・・・
 

LEDハヤト


LEDリューヤ
 
なんか、、

なんかもう!!!
 
いちいちカッコいい!!!
なんですかこの持ってるだけでSF映画の主役気分になれるスキーは!
 

 
と、最初こそパシャパシャ写真を撮って浮かれていたものの、周りはマイナス10度以下の世界。
全員から「これはアカンやつ、早く終わらせよう」という空気が漂い始めたので、いよいよ本番開始です。
撮影にご協力いただいたのはHakuba Valleyの鹿島槍スキー場、無理を言ってピステンの時間をずらしていただいたおかげでこのプレイが実現しました。
 
まず最初に狙ったのはこの一枚。



絵:リューヤ


それぞれLEDスキーを履いたハヤトとリューヤが滑り降りてくるところを、長時間露光で軌跡を残して撮影しようという作戦です。
ひとまずイメージを作るため何度かテスト撮影を行いましたが、初めはLEDの光量が強すぎて星空がなかなか写真に入らなかったり、リューヤとハヤトのタイミングが合わなかったり、ストロボの位置にうまく滑り込めなかったり。。
とにかく何度もなんども登り返してはカウント3で滑り込むという工程を繰り返します。

星空スキーの記事を読んだ方ならご存知かもしれませんが、星空とスキーを一緒に撮影するためには、周囲に明かりがあってはいけません。
今回ももちろんスキー板自体は光っているものの、斜面を照らすものは何もなく、真っ暗な斜面を、並走する勇人の気配だけを頼りに息を合わせて滑り込んで行きます。

さすがに体力的にも集中力的にもキツくなり始めたあたりで、「これラスト1本で!!!キメるよー!!!」といつも通りの掛け声が入ります。
が、いつも通りラスト1本は失敗に終わり、そこから先は「泣きの1本」「最後の最後」「これでダメなら終了」「絶対これでキメる」あたりを繰り返し、ひっぱってひっぱって12、3本から先は数も数えていません。
そうしてとにかく納得のいく1枚が撮れるまで繰り返した結果が、この一枚です。
 


Photograph by Satoshi Saijo

 
二人のタイミング、ライダーへのストロボの当たり具合やピントの合いかた、LEDの色は殺さず満天の星空もしっかり収めるという、フォトグラファー西條の細部までのこだわりがギッシリ詰まっています。
なんせこの1枚にたどり着くまでで3時間近くかかりました。
 

つづいてガチャピンの出番です。
狙ったのは北アルプスとのコラボレーション。


絵:リューヤ
イメージはこんな感じですが、想像してください、周りは真っ暗、どれだけ下見してみんなから「ここへ滑り込んでね」と言われたところで、スタートに立つころにはすでに「さっきのどこやねん」となっています。
それでもガチャピンは「もうちょいターン幅大きく!」とか「あと1m下でそのカタチなら完璧!」とか「あ、やっぱさっきのラインの方がいいかも」とか好き勝手に言われながらも、何度もなんども登り返し、真っ暗な斜面を滑り降りてきました。
そんな中、じきにタイムリミットという時間になって、ようやくたどり着いたのがこの一枚です。
 



Photograph by Satoshi Saijo

 
想定していた通り、しっかりと北アルプスが写り込み、ガチャピンの滑り降りてきた軌跡が色とりどりの光の川のように明るく輝いています。
この写真が撮れた頃には時刻は朝の4時を回っていました。
最後は4人ともガクガク震えながら下山し、無事撮影は終了!
というわけで、この日撮影できたのはこのたったの2枚。
それでも、まだだれも撮ったことのないものを残すには、こうしてひたすら失敗を繰り返しながら改良を重ねる以外に方法はありません。
まだ走り始めたばかりのこのLEDスキー、この先どんな展開をみせるか楽しみです!!
 
撮影にご協力いただいた鹿島槍スポーツヴィレッジさん、そしてこのスキーを作ってくださったキスケさん、ありがとうございました!
 
LEDスキーの光が変化する様子は必見です!

 
<Writer : リューヤ>

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